妊婦の便秘と下剤の効果
妊婦が下剤を使用する理由
妊娠すると便秘になりやすくなります。
それは女性ホルモンの1種である黄体ホルモンの働きによるものです。
黄体ホルモンは、妊娠すると通常時の20倍も分泌されます。
黄体ホルモンは、大腸内で水分を吸収します。
水分を吸収することにより便秘になります。
便秘になると妊婦は、つわりで気分がスッキリしない上に便秘によりおなかにガスがたまりおなかがはったようになりスッキリしない気分になります。
便秘で気分がすぐれないため便秘で病院に行くとたいがいは下剤が処方されます。
妊娠中は下剤の服用はしたくありませんが、医師の処方したものならとりあえず安心ということで服用します。
下剤の種類の効果
下剤には、いくつかの種類があり妊婦に処方されるのは酸化マグネシウム・マグコロールといった薬が多く処方されます。
この酸化マグネシウム・マグコロール等の薬剤は塩類下剤という分類に分けられます。
この塩類下剤は、習慣性が少なく副作用の心配もほとんどない薬です。
腸の内部で水分を吸収し便の量を増加させることにより便秘を解消します。
副作用がほとんどないかわりに即効性はなく効果が弱いという部分があります。
妊婦によく処方される薬としては、ラキソベロンやアローゼンという大腸刺激性の下剤が処方されます。
大腸刺激性の薬剤は、大腸を刺激することにより排便を促す下剤です。
大腸刺激性の薬剤は即効性はありますが、習慣性があり継続して使用することはできない下剤です。
下剤が効かないというのは、大腸刺激性の薬剤を継続して使用しているケースがほとんどです。
最初は少量でも排便したのですが、次第に効かなくなり徐々に量を増やしていくことになります。